::: プロデューサー日記 :::
山下 治城
山下 治城
Haruki Yamashita
チーフ・プロデューサー

■出身地
鳥取県 倉吉市

■趣味
舞台を見る。映画(ドキュメンタリーからアニメーションまで)。読書。

■座右の銘
大局観とディテイル

■尊敬する人
宮崎駿

■好きな食べ物
カレー・ラーメン・寿司・蕎麦

■プレイスポット
劇場&映画館

■チャームポイント
ものを見る、まなざし。

■一番大切なものは?
自分に正直であること。

■休日何してる?
舞台鑑賞・映画鑑賞・料理

■好きなCMは?その理由は?
サントリーローヤル「ランボー」篇 学生時代に見た、このCMがきっかけで、僕はこの業界に入った。

■どんなPrになりたい?
矜持をもった人間として生きていきたい。

【代表作品】
◎エステー化学:消臭力
◎三井住友海上火災:企業
◎総務省:参議院選挙
◎レダ:プチシルマ シリーズ




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2008/06/06 - 16:20

「眠れぬ夜の電波ハイジャック」水木英昭プロデュース(@博品館劇場) 会社の周辺

社長のリクエストにお応えして、宮本大誠の舞台レビューです。

(以下レビュー)

エンターテイメントとはこうあるべきである、
ということを直球ストレートに教えてくれる舞台だった。
こ難しいことを考えながら人間はいかに生きるべきか、
ということを深刻に語るだけが演劇ではないという
素晴らしい例を見せてもらった。
こういったメジャー感あふるる舞台に触れることで幸せになり、
また舞台に足を運ぼうとする気持ちになる。
舞台上ではその熱気が充満していた。
千秋楽ということもあるのだろうが
観客席ともども異様な盛り上がりでこの舞台は締めくくられた。

この脚本自体、水木が1997年に
スーパーエキセントリックシアター在団中に上演したもの。
10年経っても面白いということは、
この脚本がいかに上手く書かれているかということの証拠とも言える。
三谷幸喜の名作「ラジオの時間」や「ショウ・マスト・ゴー・オン」を彷彿とさせる。

場所は国営放送NKHの館内である。
この公共放送が深夜に初のバラエティ番組をやるというところからこの舞台は始まる。
NKHはバラエティ番組があまり得意分野ではないので、
お台場や赤坂から優秀な人材を引き抜いて
番組制作のスタッフィングをしたのである。
今でいう「サラリーマンNEO」のようなものだろうか?

NKHのチーフディレクターの悲哀を含んだ役回りが面白い。
NKHという大きな組織の事情と、予算、スケジュール、
大物タレントのわがままなどの板ばさみで
どんどんと変な方向へ進んで行くのが面白い。
しかし、ぎりぎりのところで品位を保ちプロとしての
バランスを取るという姿勢が共感を呼ぶ。
曽我泰久演じるNKHチーフディレクターは、
身体のキレも喋りのテンポ感もいい。

彼は元ジャニーズ系でたのきんトリオ時代に一緒に活躍していた
有名な俳優だったということを、上演後の飲み会でTさんから教えてもらう。

そして、落ち目のイリュージョニスト(引田天弘のような!)であり
女優を演じるのが、元宝塚の高嶺ふぶき。
彼女のわがままぶりがいかにもイジワルな大女優という感じで面白い。
しかし、その影には彼女なりの苦労と苦悩があるということを
観客は後になって知ることになる。
水木英昭演じるところのお台場から引き抜かれた音楽に強いディレクターもいい。
作・演出だけあって淡々と演じているところから
この舞台のテンポを作っていく。
重要なペースメーカーである。
この舞台はテンポ感が重要。
ちょっとした間と突っ込むスピードによって面白さの度合いが全然違うものになる。
楽日のテンポは完璧だった。

そして、水木英昭プロデュースの常連であり、主役であるのが宮本大誠である。
宮本の演じるのは、上司を殴って局を首になったフリーのディレクターである。
彼は昔、忍者モノのヒーロー番組を手掛けていたという設定である。
その伏線が最後に大爆発する。おいしい役である。
発声も自然と極端とを使い分けており、そのバランスが上手い。
宮本だけが4スタジオという今は誰も使っていないスタジオに出る
幽霊が見えるという設定である。
演劇的な手法で見えること見えないことを描いており、
そのことがコントに転化していく様は見事である。
宮本大誠は以前、僕の会社の同僚だった。
学生時代に持っていた俳優になるという夢をかなえるために会社を辞め、
あれから10数年が経つ。
違う場所で頑張っている宮本の姿を見せられると、
本当に嬉しい気持ちになる。
彼も、もう42歳になる。
欲を言えば殺陣のシーンの身体のキレである。
そこを、身体トレーニングでさらに素晴らしいものにして欲しいと思う。
舞台での俳優の身体の動きを、観客は見ていると同時に全身で感じている。

高嶺ふぶきのプロモーションビデオは最高だった。
あれはいったい、誰のアイデアだろう?


投稿者 山下 治城 | この記事のURL | コメント()