::: プロデューサー日記 :::
山下 治城
山下 治城
Haruki Yamashita
チーフ・プロデューサー

■出身地
鳥取県 倉吉市

■趣味
舞台を見る。映画(ドキュメンタリーからアニメーションまで)。読書。

■座右の銘
大局観とディテイル

■尊敬する人
宮崎駿

■好きな食べ物
カレー・ラーメン・寿司・蕎麦

■プレイスポット
劇場&映画館

■チャームポイント
ものを見る、まなざし。

■一番大切なものは?
自分に正直であること。

■休日何してる?
舞台鑑賞・映画鑑賞・料理

■好きなCMは?その理由は?
サントリーローヤル「ランボー」篇 学生時代に見た、このCMがきっかけで、僕はこの業界に入った。

■どんなPrになりたい?
矜持をもった人間として生きていきたい。

【代表作品】
◎エステー化学:消臭力
◎三井住友海上火災:企業
◎総務省:参議院選挙
◎レダ:プチシルマ シリーズ




    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      



ブックマーク

検索
Site Google

2008/04/08 - 02:02

「君に届け」椎名軽穂(@集英社) 個人の周辺

藤本由香里(元、筑摩書房編集者、現、明治大学准教授・マンガ研究家)
が書いた「朝日新聞」のコラムを読んだ。
何気ない話なのに、思わず涙がこぼれてしまう。
いったいこれは何だろう?そんな漫画です、と。
それを読んで、会社でその話をしたら
KTさんのロッカーから「君に届け」が出てきた。
聞いてみると、デスクのKNさんがもっているものを借りているとのこと。
早速、読み始めて、藤本由香里の文章に納得。
純粋さを極めていくと、このようなココロに染み入るものになるのか?
この純粋さはどこにから来るのか?
「別冊マーガレット」連載ということから、
若い読者(中学生や高校生)がターゲットだけに
純粋無垢なものを描いていくという手法は現実的である。
(「レディコミ」じゃないからね。)

人間関係をこのように構築できる主人公は凄いと思った。
そして読者の僕たちは彼女の成長の一挙一動を追いかける。
その中から「ともだち」を作ること「恋愛」を知ることなどが描かれる。
主人公の黒沼爽子は、学校のみんなから無視され白い眼で見られていた。
彼女のあだ名は「貞子」である。
あの「リング」や「らせん」のホラーに出てくる髪の毛の長いあの女性である。
しかし、彼女の本質はそうではないということを、
ちゃーんとわかる男の子や友人が現れる。

黒沼爽子は、表面的なだけの付き合いを決してしない。
勇気を持って面と向かって相手と向き合う。
そのリスクを全てしょって人に向き合う。
だからココロから信頼できる友に出会ったり、
ココロの底から好きだと思える相手に出会えるのだろう。
その「純粋さ」に頭が下がる思いである。
何が本当に大切な事なのか、ということを黒沼爽子は教えてくれる。
その向き合い方が不器用で一生懸命だからなおさら、
彼女のことを見ていていとおしくなる。
そんなキャラクターを描きながら本当の友人と
交流を深めながら彼女たちは生きるということの意味を見つけていくのだろう。
そこがキチント描かれているからこそ、
この漫画は多くの読者やファンをつかんでいるのだろう。
46歳のおじさんが読んでも十分に面白い、
というか、教えられる漫画がここにある。

この手法が他のコンテンツ制作にも応用できないかと思った。
底抜けにハッピーな世界はどこにあるのだろう?
それはどこから来るのだろう。
「ハッピーじゃないのにハッピーな世界は描けません」と言って
自らの命を経った、あるCMディレクターのことを思い出した。

その対極にあるものから、
新たな価値が生まれてくるのだと信じたい。


投稿者 山下 治城 | この記事のURL


メッセージ
コメントする: