::: プロデューサー日記 :::
山下 治城
山下 治城
Haruki Yamashita
チーフ・プロデューサー

■出身地
鳥取県 倉吉市

■趣味
舞台を見る。映画(ドキュメンタリーからアニメーションまで)。読書。

■座右の銘
大局観とディテイル

■尊敬する人
宮崎駿

■好きな食べ物
カレー・ラーメン・寿司・蕎麦

■プレイスポット
劇場&映画館

■チャームポイント
ものを見る、まなざし。

■一番大切なものは?
自分に正直であること。

■休日何してる?
舞台鑑賞・映画鑑賞・料理

■好きなCMは?その理由は?
サントリーローヤル「ランボー」篇 学生時代に見た、このCMがきっかけで、僕はこの業界に入った。

■どんなPrになりたい?
矜持をもった人間として生きていきたい。

【代表作品】
◎エステー化学:消臭力
◎三井住友海上火災:企業
◎総務省:参議院選挙
◎レダ:プチシルマ シリーズ




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2007/02/27 - 09:23

「NARA:奈良美智との旅の記録」2007年日本(@シネマライズ) 趣味の周辺。

 奈良美智の描く「女の子」のことはたいていの人が知っている。
吉本ばななの著書の表紙に彼の作品が使われたりして、一気に
多くの人が知ることになった。
奈良は12年間のドイツでの学生生活、いや創作活動、いや
本当の孤独と向き合って、あのいじわるな女の子が生まれてきた。
 昨年の「情熱大陸」で奈良美智の回を見て、どんな人なのかということを
少しばかりではあるが感じとることが出来た。
ディレクターは東北新社の坂部康二だった。
今回の映画は、その番組との違いを見るという意味でもとっても興味深い。
監督はもちろん、坂部康二。
坂部監督が奈良美智を後ろから追いかける、追いかける、追いかける。
そうしてロックンロールが流れる中、奈良美智は疾走を始める。
後ろから追いかけるカメラ、決して前から撮ろうとはしない。
だって、カメラが前にあること自体不自然なことは自明であるから。
そのオープニング映像にグググっと来た。
坂部監督と、奈良美智の独特の信頼関係がそこから見えてくる。
 女の子の語りが入る、味のある語り口。
淡々と耳元で囁くように。
語りは、宮崎あおい。
奈良美智が彼女の大ファンだということを知っていたので深く納得。
「ユリイカ」「害虫」以来の宮崎あおいのファンである僕も、
奈良美智にはかなわない。
坂部監督は奈良美智のことを以下のように評する。
「奈良さんは、人と出会って共同作業をするようになり、
明らかに以前の奈良さんとは変わった。それは奈良さんが描く
女の子の表情の変化にも現れている。」
なるほど、女の子の表情が、特に目が清清しさを湛えている
といったらいいのだろうか?
以前はイジワルそうな目をした女の子だったのが聖母のように
静かな慈しみをもってこちらにやさしく微笑んでいたりするのだ。
奈良さんがいろいろな場所で個展を行い、その旅の中で
また、いろいろな人たちに出会う。
小屋を作るgrafのスタッフたちもいつも一緒である。
一緒に廃材を集め小屋を建て、その中に奈良さんの描いたもの
作ったもの、集めたものなどが配置される。
ソウル、バンコク、横浜トリエンナーレ、そして昨年の集大成だった
弘前。奈良美智の生まれ故郷でもある。
彼自身は口べたで多くを語らない。
津軽訛りがいまだに残り朴訥な印象を受ける。
その彼が地元に対して出来ることを懸命にやり、
手伝ってくれるボランティアの方々がどんどんと増えてくる
その人数に圧倒された。これだけの人たちが奈良美智のことが
好きで一緒に手伝ってくれる。
奈良美智は自分の作品作りにとって、
多くの人たちがかかわってくれることが
いいことなのか悪いことなのかわからないと言う。
ものすごく、正直な回答だと思う。
そういった思いを抱えつつ今の自分が出来る事を奈良美智は
問い続けている。
 
ソウルで7歳の女の子に奈良美智は出会っている。
彼がアトリエで創作活動をしているとき、作品の横に
自分に言い聞かせるように、
7歳の女の子からもらったファンレターを張り出した。
彼女に嘘をつかないように作品をつくろうと。
奈良美智は語った
「彼女が、いちばん純粋に僕の作品を見ているんだよねえ。」


投稿者 山下 治城 | この記事のURL


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